第3回:地域資源を発掘する

「地域ブランドづくり」は地域資源の発掘から始まります。なぜなら、地域の特性を見出さずに地域ブランドづくりはできないからです。

では、地域資源とは、いったいどのようなものを言うのでしょうか。

資源エネルギー庁は、「資源とは、人間が社会生活を維持発展させて行くための糧であり、時代背景や新しい文明の出現により、資源となる対象や資源観は変わる可能性を持つ」と定義づけています。

従来考えられてきた代表的な資源をあげますと、石炭・石油・ガスなどの「エネルギー資源」、農業や漁業などの「食糧資源」、鉄や銅やアルミなどの「鉱物資源」、暮らしに役立つ「森林資源」や「水資源」などといった、いわゆる「モノの豊かさ」に役立つものこそ資源であるといった捉え方が主流を占めていました。しかしながら、近年では、それらに加えて、「歴史・伝説」、「文化・芸術」、地域固有の「サービスやおもてなし」、「伝統的技能」、「知識や知恵」などが大きくクローズアップされだし、いわゆる、モノではなく「ココロの豊かさ」に役立つものに新たな価値を見出すようになり、それらもまた重要な地域資源として位置づけられるようになってきました。

地域資源の分類についてはだいたい次のようになります。



地域資源の分類


自然資源

気候的資源

降水、光、温度、湿度、風、雪など

地理的資源

地質(土壌)、地勢、位置、秘境など

原生資源

原生林、自然草地、自生食物、自然護岸など

二次資源

人工林、里山、農地、牧草地など

動植物資源

野生動植物、身近な動植物など

鉱物資源

化石、貴金属、鉱物各種など

エネルギー資源

太陽光、風力、水力、木竹炭、地熱など

水資源

河川、地下水、表流水、湧水、湖沼、海水など

空間資源

風景、美的景観、滝、空、空気など


人文資源

歴史資源

遺跡、文化財、歴史的建造物、歴史的事件、歴史的人物など

文化芸術資源

伝統文化、芸能、民話伝説、伝統的祭事、習俗、方言など

人工資源

家屋、街、道路、トンネル、ダム、運河、掘割など

知的資源

伝統的技能、伝統的技術、高齢者、女性、子どもなど

サービス資源

もてなし、人情、エンターテインメントなど

情報資源

知恵(生活の知恵)、ノウハウ、発明、発見、電子情報など

風土資源

農林水産物、同加工品、郷土料理など

循環資源

家畜糞尿、生ゴミ、産業廃棄物など

当実践塾では、上記の分類にしたがって、地域資源をワークショップ形式で掘り起こし、「地域資源カード」や「資源マップ」を作成したり、「地域資源の評価」を行います。

<地域資源発掘のための基本手順>

地域資源を発掘するための基本的な手順は次のようになります。

 掘り起こす(地域資源の価値の再発見)

1.資源発掘の方法を学び、課題を検討する。
2.課題をもって地域資源を発掘する。
3.お互い連携し、協力し、参加することで新しい発見をする。

   ↓ ↓ ↓

■ 整理する(地域資源の体系化)

1.資源カードづくり(地域資源の整理と整頓)
2.資源評価シートづくり(地域資源の分類と評価一覧表)
3.地域資源マップの作成(地域内の分布図)


第4回:地域資源の活用方法を考える
第5回:地域ブランドを創出する
第6回:地域ブランド実践化への取り組みをする