第6回:地域ブランド実践化への取り組みをする

地域ブランドづくりの実践化にあたっては、まず、自分たちの地域の個性と魅力を認識し、それを評価することが大前提であるのは言うまでもありません。そのために行うのが地域資源の掘り起こしで、こうした活動を通して地域住民が地域に誇りが持てるようになり、その誇りを産品開発やら観光振興に生かし、対外的に情報発信することが大切なのです。その意味では、“地域ブランドとは地域住民の誇りである”といってもよい。

「地域ブランド化推進のためのアプローチ」は次のようになります。

戦略の方法

事業の内容

具体的な事業例

イベント戦略

地域の文化、自然景観、歴史などの特性を生かし、地域住民が楽しみながら参加し、地域の素晴らしさを認識できるイベントづくりへの取り組み。

・伝統祭事の活性化
・四季を通じたイベント開催
・賑わい青空市等の開催
・全国に情報発信を視野に
 入れた仕掛けづくり

特産品開発戦略

豊かな地域の資源を活用した、個性的で魅力ある新しい特産品を開発し、地域産業の活性化に結びつける。

・地域資源活用と既存企業との
 連携による特産品の開発
・特産料理の開発
・蓄積技術の活用

地域イメージ戦略

地域の自然環境保全、家並みや景観の修景などを通して、住民自身が快適な地域を創造し、広く世間にアピールしていく。

・快適な街並みの形成
・地域や特産品のブランド化
・資源マップづくりと観光の
 ルート化

人材育成戦略

地域に誇りがもてるように地域住民自身の意識を改革し、将来の地域文化形成の担い手になる人材を発掘し、養成する。

・地域の語り部養成
・住民のもてなしの向上
・観光マイスターの認定
・一店逸品運動の展開
・地域リーダーの育成

マーケティング戦略

地域売り込みの時代にあって、地域住民自らが地域セールスマン的発想と行動力が求められる。そのための仕掛けづくり。

・イメージ発信と誘客戦略
・特産品販売促進戦略の構築
・アンテナショップ設立
・物産フェアへの参加
・観光関連企業との連携

地域ブランド化推進のためのアプローチ

地域ブランド化の推進にあたっての戦略は、図表のように、おおむね5つの戦略に分けられますが、これからの「地域ブランドづくり」は、従来とは異なる視点で自然環境や豊富な潜在資源を掘り起こし、ユニークな切り口と足し算、引き算、掛け算を繰り返しながら活用の方策を探り、実践とマーケティング活動の展開の中で、個性的で魅力にあふれた地域をつくりだすことです。さらに、地域イメージ形成を進めるとともに、地域産業の総合産業化を図る必要があります。それが可能になったとき、地域は間違いなく変わることになります。

当実践塾が目指すのは、実践塾参加者に心強いリーダーになってもらうことなのです。


第4回:地域資源の活用方法を考える
第5回:地域ブランドを創出する
第6回:地域ブランド実践化への取り組みをする